ことぶき歴史鑑定

ことぶき歴史鑑定は、(株)寿資産評価が運営しています。鑑定評価の現場調査などの際に訪れた地元の史跡を、地価動向とともに紹介します。

大草城址

知多市にある大草城址に行きました。大草城は織田信長の弟で、茶人としても知られている長益(有楽斎)が築城しようとして途中で断念した幻の城です。現在は展望台が建っています。

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 兄の信長が本能寺の変で自刃したことにより、地形などの普請が概ね終わったところで放棄されました。周囲の土塁や堀の大部分がほぼ完全な形で残っています。下の写真は堀の一部です。

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 展望台からは、南方に位置する青海山の山頂に大野城を望むことができます。大野城は大野水軍として勢力を張った佐治氏の居城で、信長の妹の「お市」の娘である「お江」の最初の嫁ぎ先です。

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 寄り道で佐布里池の梅まつりを訪れました。春らしい陽気で気持ち良かったです。池周辺には、愛知県下一の25種類5,400本の梅の木が植えられているそうです。

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 梅は様々に色付いていましたが、私は次のような少し赤みがかった桃色が一番好きでした。

このような中、大草城址近くの地価公示知多-2は既存住宅のほか建売住宅が増えつつある住宅地域ですが、平成29年1月1日時点で66,000円/m²、年間変動率-0.6%です。街路条件に恵まれない既成住宅地域であり、外部からの流入も見込めないため、地価はやや下落傾向で推移するものと予測します。 

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